浜厚真には広大な自然海岸が広がり,砂浜,草原,湿原,池沼,河川,疎林など多様な環境が,たくさんの生きものたちの生息地となっています.こうした自然豊かな海岸線は周辺ではすでに多くが失われており,浜厚真は希少な生きものたちの最後の生息地として非常に重要な場所となっています.また,渡りを行う生物にとっては,浜厚真は北海道と本州をつなぐ移動ルートにあたり,多くの渡り鳥などが集結する場所になっています.大規模な風力発電の建設と稼働は,多くの生きものに直接的,間接的に深刻な影響をもたらすと懸念されています.
そこで,この唯一性が高く,希少な環境が失われる前に,浜厚真の生物相をきちんと記録し,必要な保全策を検討するため,市民科学による生物相一斉調査~浜厚真BioBlitz 2021~が行われました.
浜厚真の哺乳類・魚類・底生生物・両生爬虫類
※追記 2022年8月27日~28日に行われた追加調査の結果,ドブガイ,マルタニシ,アライグマが新たに確認されました.リストの改訂等は追って行います.(2022.8.30)
2021年7月31日と8月1日にかけて行われた浜厚真BioBlitz 2021で記録された魚類は12種,哺乳類は3種,底生生物は4種,両生爬虫類は2種でした(表1).
表1)浜厚真で確認された魚類・哺乳類・底生生物・両生爬虫類
引用
浜厚真Bioblitz2021 .浜厚真のその他の生き物~浜厚真Bioblitz2021報告~.石狩川流域湿地・水辺・海岸ネットワーク.https://www.hokkaidoramsarnetwork.com/post/bioblitz2021-fish&mammals
※浜厚真の生物相については別途オープンデータサイト等で公開予定ですが,それまでは上記で引用をお願いします.
浜厚真Bioblitz2021 魚類班,哺乳類班
渋谷裕和(エコテック),坂元直人(エコテック),笹森健太(エコテック),杉目良平(北大),植村洋亮,宇久村三世(しめっちネット),館山叡,館山大雪,河原淳,寺島淳一,川内谷亮太,能瀬晴菜,野田英樹
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